2008年05月25日

勇壮なアレンジメントで蘇った、センチメンタルなバラード


コペンハーゲン.jpg
ア・デイ・イン・コペンハーゲン


デクスター・ゴードンが
ヨーロッパ滞在中に残した演奏には、
ワンホーンものが多い。


しかし、このアルバムは珍しく(?)3管編成。


ゴードンのテナーに、
ディジー・リースのトランペットと
スライド・ハンプトンのトロンボーンが絡む。


3本の管のアンサンブルアレンジしたのは、
さすがハモりの役どころの多いトロンボーン奏者というべきか、
スライド・ハンプトンが担当している。


厚く、熱い3本のホーンがくりなすアンサンブルは、
まるでヨーロッパ版の
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズとでも言いたくなるほどの出来映えだ。


スティープル・チェイスでの盟友、
ピアノのケニー・ドリューに
ベースのペデルセンという陣容は変わらない。


しかし、ドラムスがアルバート・ヒースではなく、
アート・テイラーなことがミソ。


テイラーの参加が、ヒースより3割り増しで
本場ハード・バップの香りを添えている。


泰然自若。


これが、デクスター・ゴードンを一言で形容するにもっとも相応しい言葉だと思っているが、ここでのプレイもまさにそうだ。

ホーンが増えようと、
ソロの部分はあくまでデックス流マイペースを貫いているところが、安心して聴ける所以か。


とくに、バラードがいい。
ワンホーンで演奏される《いそしぎ》。

まさに、バラードのうまいデックスの本領発揮だ。

ほかにも、《あなたは恋を知らない》や
《ホワッツ・ニュー》という
曲名だけを見ると、
バラードかな? と思わせるタイトルが並ぶが、
この両曲は、しみじみとしたバラードにあらず。

勇壮かつ肩で風切る堂々たるアレンジとなっている。
うーむ、ハンプトンさん頑張り過ぎなんじゃ?

なんだか、しみじみした曲が、
威張った曲に聴こえちゃってますよ?

ま、手の加え方次第では、
こんなに曲のイメージ変わっちゃいますというのも、
ジャズの面白さの一つなのだが……。

しかし、このような逞しい
《あなたは恋を知らない》と《ホワッツ・ニュー》も、
たまに聴くと悪くはない。


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●アルバム
A DAY IN COPENHARGEN

●レーベル
MPS

リーダー
Dexter Gordon & Slide Hampton

●収録曲
1 My Blues
2 You Don't Know What Love Is
3 New Thing
4 Shadow Of Your Smile
5 What's New?
6 Day In Vienna

●パーソネル
Dexter Gordon (ts)
Slide Hampton (tb,arr)
Dizzy Reece (tp)
Kenny Drew (p)
Niels-Henning φrsted Pedersen (b)
Art Taylor (ds)

●録音
1969/3/10

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posted by 雲 at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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